20年を超える開発と生産台数50,000台のコンバイン

ニューホランドTCコンバインは他にはない血統を持ち、20年以上の開発をNEW TCシリーズに投資しています。最初の1台が1992年に作られて以来、50,000台を超えるTCコンバインが生産されてきました。実証されたニューホランドの伝統と、これらすべての製造技術のDNAがNEW TCレンジに受け継がれています。ハイドロスタティック駆動、ロータリーセパレーター、セルフレベリング・シーブ、ハイコンフォートキャブ、多機能コントローラー、オートヘッダーコントロールやヒルサイド・モデルなど、これらすべてがTCコンバイン開発の歴史の一部です。NEW TCコンバインモデルはお客様の変化する要望に沿って進化してきました。当社の持つすべての専門的知識とお客様の経験がこれらの新モデルに結集しています。生産性と信頼性を重視する時、ニューホランドコンバインは進化を続けます。

すべてのスタートはヘッダーから

すべてのスタートはヘッダーから始まります。共通するグレインヘッダーの特徴には、調整が容易な大径リール、パワフルなナイフの動き、オーガーの幅全体にわたるリトラクタブルフィンガーです。これらを結合した特長が、一貫した作物の効率の良いフィーディングを提供します。ヘッダーのクイックカップリングシステムは作業をより早くすることもでき、作物が詰まった場合には標準装備の逆転システムで容易に除去できます。それこそがニューホランドヘッダーの期待にお応えできることです。

3ドラム式スレッシングとセパレーションで処理量アップ

ニューホランドTCコンバインは性能と生産性に加え、穀物の品質とワラの品質の両方を考慮しています。粗飼料や牛床作りのためにワラをベールする場合、TCコンバインは破損のないワラが形状の良いスワスを作ります。脱穀性能を向上させるために、標準でロータリーセパレーターが装備され、よりパワフルな駆動力がセパレーション効果をさらに高めます。収量の多い場合でも、満足できる高い処理能力を提供します。

スマートシーブ(TM)とオプティファン(TM)　本当に賢い装備です

スマートシーブ(TM)システムは自動的にシーブの動きを調整して左右横傾斜を補正し、グレインがシーブ全体にわたって均等な層になるように、左右横方向の動きを増してグレインを導きます。
「優秀革新技術賞」受賞オプティファン(TM)システムは、シンプルながら効果的な方法で、グレインがクリーニングシューを移動するスピードの変動を修正します。登り坂、下り坂と前後の傾斜方向に対して自動的にファンスピードを調整し、収量の多い状況では最大30%、全体的なクリーニング効率を増加させます。

高い排出能力にマッチした大容量のグレインタンク

限られた収穫時期に小麦を排出する時間が少なくなれば全体の作業能率が格段に向上します。TC4.90には5000リットルのタンク、TC5.80、TC5.90 Hillsideには6400リットルのグレインタンクが装備され、TCシリーズコンバインはより長く収穫し続けるためのタンク容量となっています。また、トラックへの排出は2分未満の短時間で行う事ができます。

ハーベストスイート(TM)コンフォートキャブ　オペレーターの快適性を求めた新しい設計

ニューホランドTCコンバインが新しい世代になるたびに、オペレーターの快適性を重視し開発してきました。全く新しいハーベストスイート(TM)コンフォートキャブを持つ新型TCシリーズは、新しい快適性へとオペレーターを導く一歩です。より静かになり、クラスをリードする視界を持つ新しいキャブは、より大きな空間とより充実した装備を持っています。また、コマンドグリップ(TM)多機能ハンドルはこのコンバイン分野に次世代のコントローラーを導入しました。

FPT インダストリアルのパワー

TC5.80コンバインには、FPT Industrialが開発した高圧コモンレールを採用したティア3に適合したエンジンを搭載しています。これまで通りのメンテナンスで十分なのが大きな魅力です。TC5.90コンバインは先進的なティア4適合のNEF6.7リットル6気筒エンジンを採用しています。FPT Industrialと共同開発したエンジンは、実証された効率にマッチする素晴らしいパワーとトルクをオファーします。主要な特長にはECOBlue(TM)HI-eSCR選択式触媒還元(SCR)技術が含まれます。この排気ガス処理システムは触媒を使って排気ガスに含まれる窒素酸化物を処理し、それらを大気中の自然界にある無害な水と窒素に変換します。これはエンジン本体から独立しているため、パワーとトルクを妥協することなく、積み重なる結果としてエンジン性能の改善と燃料効率の向上を達成します。

主要諸元表