精密農業関連商品
ニューホランドではドローンを使ったリモートセンシングの出張撮影サービスを開始しました。お客様のご依頼に応じて、当社がお客様の圃場に出張して当社のドローンで撮影をおこない、その場で生育状態をレポート化してお渡しいたします。撮影画像はその場で解析をおこない、生育調査のレポートPDF をお渡しします。人工衛星では得られない数センチ単位の分解能で解析された圃場データは、トラクターのタイヤ痕までも写し出し、あなたの圃場を正確に診断します。ご予約受付順に撮影予約を入れさせていただきますが、気象状況によりスケジュールが順延する場合がございます。4月~5月の時期はご依頼が多く、大変混み合う上に、天候が不安定になりがちです。リモートセンシング撮影代行をご検討の方は、お早めに最寄りのニューホランド営業所までお申し込みください。
ニューホランドのリモートセンシングはDJI 製のセンシングドローン MAVIC 3M を使用して、圃場の生育状態を正確に計測します。人工衛星によるリモートセンシングは通常精度で10m x 10m、高精度でも3m x 3m ほどの地表解像度になりますが、ドローンによるセンシングの場合は数センチ/pixel の圧倒的な分解能を持ちます。高精細なセンシングデータを用いることで、きめ細やかな分析をすることが可能です。MAVIC 3Mにはマルチスペクトルカメラが備わっており、RGB カメラの他に近赤外(NIR)、レッド(R)、グリーン(G) そしてレッドと近赤外の中間波長のレッドエッジ(RE) の単一波長カメラを搭載しており、正確なNDVI 値を計測できます。またレッドエッジ(RE) の波長を計測できるため、NDRE での計測もおこなえます。作物の生育ピークにおいては、NDVI 値が最大値の1近くで飽和してしまいますが、NDRE を使用することでより生育のピーク期であっても明確にムラを分析できます。さらにMAVIC 3MにはRTKモジュールが搭載されており、センチメーター級の精度で飛行します。RTK精度で撮影されたオルソマップやNDVIマップは、一般的なリモートセンシングのように位置ズレを起こすことなく正確なマッピングをおこなうことが可能です。
撮影データはその場で画像解析をおこない、撮影後に生育調査レポートのPDF をお渡しします。(データでのご提供) 人工衛星では得られない数センチ単位の分解能で解析された圃場データは、トラクターのタイヤ痕までも写し出し、あなたの圃場を正確に診断します。レポートPDFはオルソマップとNDVIマップの2ページで構成されます。オルソマップは通常の見た目どおり色のマップ画像で、葉色を確認したり黄変などの異変箇所を確認することができ、裸地の分布や度合いもオルソ画像から確認できます。NDVI マップでは分かりにくい、裸地や防除畝のタイヤ痕、生育の密度などの情報がオルソマップから得られますので、NDVI マップと併用することでより正確な生育状況を把握できます。NDVI マップは生育の良い部分を緑、中間を黄色、悪い部分を赤に塗り分けたマップになります。生育ムラの状態を確認したり、可変施肥マップを作成する際の参考データとして使用します。オルソマップとNDVIマップを併用することで、正確な生育診断が実現します。
解析結果はPDF だけでなく「FieldOps用のCSV データの作成」を追加オプションでご利用いただけます。FieldOpsはニューホランド製の農場・車両管理システムで、MY ニューホランドアカウント(無料)を作成いただくと、すぐにお使いいただけます。生育状態を圃場別や日付別に表示して比較検討をすることができ、生育調査の結果をレイヤー表示しながら、お客様ご自身で可変施肥マップを作成することが可能になります。可変施肥マップはSHP、又はISO XML形式のVRAマップとして、FieldOpsから書き出すことが可能です。
ご自身で可変施肥マップを作成するのが困難な場合には、追加オプションの「可変施肥マップの作成」をご利用ください。可変施肥のゾーン分けは、生育ムラだけでなく施肥機の散布幅も考慮する必要があり、小さなグリッドのマス目で機械的にゾーンを区分けした場合は、施肥機が適切に散布できない施肥マップとなってしまうことがあります。当社で作成する可変施肥マップのゾーニングは、お使いの施肥機の散布幅をお聞きしたうえで、施肥機が狙い通りに施肥量を変化させられるような最適なゾーン区分を作成いたします。お客様は基準となる施肥レートと、どの程度肥料を増減するかの割合を検討するだけで、ご自身の圃場に最適な可変施肥マップをご提案させていただきます。
一度に依頼できる圃場数に制限はありませんので、500ha~1,000ha超のメガファームや大規模牧草地であっても全ての圃場を撮影可能です。撮影に使用するDJI MAVIC 3Mは高度150m(地表解像度6.9cm/px)で撮影した場合、90ha超の面積を一度のフライトで撮影可能です。実際の圃場はあちこちに点在していることが多いため、離陸地点を移動しながら何度もフライトと撮影を繰り返すことになりますので1日で500ha~1,000haとまではいきませんが、1日最大300haほど撮影することが可能です。複数日にまたがる撮影の際には、出張料に加えて宿泊料が発生いたします。
DJI製のPhantom 3/4 , Mavic 1/2 , Inspire 1/2 、P4 Multispectral , Parrot Anafiなどのフライトミッションに対応したドローンをお持ちの方は、撮影した画像の解析処理のみご依頼いただくことも可能です。 ご自身で撮影することによって最も適した日に撮影することでき、かつローコストでリモートセンシングをお試しいただくことが可能です。
下記リンクをクリックすると、大きな画像で表示できます。
小麦の生育調査事例(起生期)
小麦の生育調査事例(幼穂形成期)
小麦の生育調査事例(止葉期)
小麦の生育調査事例(開花期)
水稲の生育調査事例
大豆の生育調査事例
馬鈴しょの生育調査事例
長ネギの生育調査事例
デントコーンの生育調査事例
ビートの生育調査事例