自動操舵の最高峰 インテリステア Intellisteer

ニューホランド純正の自動操舵システム

ニューホランドが設計、開発した純正の自動操舵システム「インテリステア」は、トラクターの機能の一つとしてシステムに完全に統合されています。インテリステアは「PLMコンプリート」仕様と呼ばれる、生産ラインの時点で必要部品が全て組み付けられ、工場出荷時点ですでに自動操舵が利用可能なものと、主要配線のみ準備されており、トラクター購入後にメインユニットを追加する後付けパッケージがあり、いずれのタイプでもトラクターの機能の一つとして動作します。
自動操舵の開始ボタンは走行レバーに内蔵されているため、モニター画面をタップすることなく、普段の操作のまま視線を変えずに自動操舵を開始できます。 もちろんRTK補正のアンロックにも対応しており、ニューホランドトラクターはもちろん、ニューホランドコンバインやフォレージハーベスターにおいても「インテリステア」による自動操舵をご利用いただけます。

油圧式 自動操舵システム

インテリステアは油圧式の自動操舵システムで、油圧バルブを直接制御してタイヤを動かします。ハンドル基部のモーターで駆動する電気モーター式自動操舵とは異なり、インテリステアは自動操舵中にハンドルは一切動かず、タイヤだけが動きます。余分な部品を介さずに直接油圧バルブを制御するインテリステアは、タイヤを直接動かしているようなダイレクトな操舵レスポンスを提供します。自動操舵中にオペレーターがハンドル操作を行った際は、もちろん自動操舵は自動的に解除され、任意の方向に向きを変えられます。

インテリビューⅣ モニター

インテリビューⅣモニターは、自動操舵の操作はもちろん、トラクター情報の記録、表示、操作も受け持つ多機能モニターで、トラクターの設定変更もこのモニターから操作が可能です。ニューホランドのサイドワインダーアームレストを装備するトラクター、CR/CXコンバイン、FRフォレージハーベスターに標準装備となっています。モニターはトラクターの設計段階からオペレーターの操作を意識されてレイアウトされており、余分な配線やアタッチメントが存在しないインテリビューⅣ モニターは、まさにニューホランド純正モニターといえます。
モニターを2つ使用するデュアルディスプレイにも対応しており、自動操舵しながらISOBUSなどの作業機の連動制御をおこなう際も、2つのインテリビューⅣモニターに自動操舵画面と作業機の画面をそれぞれ個別に表示させることが可能です。

超低速0.07㎞/hから自動操舵が可能

前進と後進での自動操舵はもちろん、0.07㎞/hからの超低速で自動操舵が可能です。従来は難しかったトレンチャー作業や長芋、ごぼうの掘り取り作業などにおいても自動操舵をご利用いただけます。（超低速をご利用の際は、RTKによる補正が必須となります）

作業機の連動制御 ISOBUS標準装備

インテリビューⅣモニターはISOBUS UT (ユニバーサルターミナル)を標準装備しており、ISOBUS対応作業機を接続して操作することが可能です。さらにISOBUS TC (タスクコントロール) , VRA (可変施肥）のアンロックに対応しており、セクションコントロールや可変施肥などの最新の作業機の連動制御をご利用いただけます。
ファテライザースプレッダーなどでは、上位機種のISOBUS対応モデルはコントローラーが付属してない事も多く、上位機種の方が価格が安い逆転現象が起こりえます。施肥機の購入の際に、作業機のコントローラーにインテリビュー4モニターをご利用いただくことで、コントローラーの付属していない上位機種の施肥機を選択する事が可能となります。そして将来的にISBUS TCやVRAへステップアップしていくことが可能ですし、もちろんセクションコントロール（ISOBUS TC）やVRA（TC-GEO）をアンロックして、セクションコントロールや可変施肥などの最新機能をご利用いただくことも可能です。

枕地の自動旋回 インテリターン

「インテリターン」はインテリステアのアンロックオプションで、枕地での自動旋回機能を可能にします。、ハンドル操作不要で旋回をおこないますので、オペレーターは畝の終端で作業機の上げ下げに集中でき、切り返し作業が不要となるので大幅な作業時間の短縮と疲労軽減を提供します。旋回スペースは次に入る畝の場所によって異なり、3～4本の畝を飛ばして旋回する場合は小さな旋回スペースで済みますが、隣の畝に入る場合には大きな旋回スペースが必要となります。また「インテリターン」は変形圃場にも対応しており、複雑な形状の圃場においても、圃場の形に応じて旋回経路を自動的に算出して次の畝に進入します。

インテリステア

インテリターン